西宮 おおがき歯科では歯周病に力をいれています
なぜなら日本人が歯を失う最大の原因が歯周病だからです
■抜歯の主原因<出典:平成17年度歯科疾患実態調査>
|
1位 |
歯周病 |
37.1% |
2位 |
むし歯 |
29.2% |
3位 |
破 折 |
17.8% |
4位 |
その他 |
7.6% |
5位 |
埋伏歯 |
5.0% |
|
矯 正 |
1.9% |
|
不 明 |
1.4% |
|
|
歯を失う一番の原因は歯周病です。
歯周病の怖いところはほとんど無症状のまま時間を開けて不可逆的に進行し、気付いた時には手遅れで複数の歯が抜歯になってしまう事も少なくない点にあります。
歯周病の主原因は細菌感染ですので日々の適切なブラッシング(フロス、歯間ブラシ含む)と3ヶ月程度に1回は歯科医院でクリーニング(歯石の除去、残存プラークの清掃、歯周ポケット内の歯周病菌の除去)を行う事によって、歯周病の発症と再発を予防していくことが大切です。
■以下の症状があれば要注意!歯科医院を受診しましょう
|
・歯を磨くと血がでる
・歯と歯の間にすき間ができてきた
・歯ぐきが赤く腫れている
・歯ぐきが減ってきた(退縮してきた)感じがする
・口臭がする
・歯ぐきに痛みやかゆみがある
・歯が揺れている
/7個
1つでもあれば早めに歯科医院で検査を受ける事をおすすめします。 |
|
■歯周病(歯槽膿漏)とは?
歯周病とは歯ではなく、歯を支えている周りの組織(歯茎や骨) に炎症が起こった状態の事を言います。
初期の状態では適切な処置を行うと元に戻りますが、進行すると不可逆的に骨の吸収が進行し、最終的には歯が揺れ抜け落ちてしまいます。
不可逆的な状態にならないよう、適切に予防していく事が大切です。
■歯周病は社会的な病気です〜成人の約7割が歯周病〜
歯周病罹患率は20代から60%を超え、年代が上がるに従ってその割合は増加し、対象歯が無くなる70代頃までその傾向は続きます。
罹患率の高い原因として、初期の歯周病はほとんど自覚症状がない為に、気付かず放置してしまう人の多くいる事が考えられます。
知らず知らずのうちに罹患し、慢性的かつ不可逆的に進行していくところが歯周病のこわいところです。
出典:平成28年度歯科疾患実態調査 厚生労働省
■原因は歯垢(プラーク)という口腔内の菌の集まり
歯周病の原因は、口腔内にいる無数の細菌です。
その中でも特に数種類の細菌が歯周ポケット内で増殖し、歯茎に炎症を起こし、歯を支えている骨(歯槽骨)の不可逆的な吸収を起こしてしまいまうす。
歯周病の進行を予防するには、歯周ポケット内の細菌をできるだけ排除し、歯周ポケット内を清潔に保つ事が大切ですが、歯の表面についた細菌の残骸が石灰化し、歯石となって歯周ポケットの入り口を封鎖する為、その内部の清掃が困難になり歯周病は進行してしまいます。
日々、磨きの残しをできるだけ少なくし歯石が付かないようにする事と、ついてしまった歯石は定期的に歯科医院で除去してもらうと共に、ご自身では難しい歯周ポケット内の洗浄を行っていく事が歯周病予防にとって重要です。
■歯周病の進行〜知らず知らずのうちに〜
歯周病は、ほぼ無症状のまま不可逆的に進行します。
症状がないからといって、何年間も放置していると、歯茎の下の骨は吸収され、たとえその歯周病治療を行ったとしても、歯茎が下がった位置で治療し、元の状態に戻る事はありません。
そのなる前に定期的に歯科医院でクリーニングを行い、不可逆的な変化を起こさないよう心掛ける事が大切です。
歯垢や歯石を放っておくと歯周病細菌の影響で歯ぐきが赤く腫れあがってきます。
炎症が歯ぐきにとどまっている状態が歯肉炎です。
治療で元の状態に戻す事が可能です(歯肉炎)
|
|
炎症が進み4mm以上の歯周ポケットができるほどになると歯周炎と呼び歯槽骨の破壊が始まり溶けていきます。(軽度歯周病)
|
|
さらに炎症が進むとポケットが深くなるとともに歯槽骨の破壊がさらに進み歯がぐらつき始めます(中等度歯周病)
|
|
歯根のほぼ全体が露出するほど破壊されると歯が自然に抜けてしまうこともあります。
(重度歯周病)
|
|
■歯周病(歯槽膿漏)治療の流れ
・歯科医の説明によりご自身の病態を理解する
歯周病(歯槽膿漏)の原因および治療法を理解する
歯科医の治療を受けることを承諾する |
|
|
|
・患者さん自身によるブラッシングの徹底、習慣づけ |
|
|
|
・歯科医師、歯科衛生士によるプラーク、歯石の除去、
咬み合わせの治療、歯の揺れの防止(暫間固定)、
保存不可能な歯の抜歯、合ってないかぶせもの、
詰め物の除去、仮の入れ歯などの作成、悪習癖の改善 |
|
|
|
・歯周外科手術による残った原因の除去や口の中の環境の改善 |
|
|
|
・最終的なかぶせものや詰め物を入れる
最終固定による歯の揺れの防止 |
|
|
|
|
・メンテナンス(定期検診) |
|
|
|
|
■歯周病(歯槽膿漏)は老化によって発症する訳ではありません
ご年齢を重ねるに従って、免疫機能の低下唾液の質量の低下などにより、歯周病(歯槽膿漏)にかかる危険性が高まる傾向にある事は事実です。
特に40歳以上の方では約7割の方が歯周病(歯槽膿漏)にかかっておられることが知られています。
しかしながら、これは日々しっかりブラッシングをし、口腔内を清潔に保っているならば避けられることで、歳を重ねるごとに自然と歯周病(歯槽膿漏)が発症し、進行していく訳ではありなせん。
歯周病(歯槽膿漏)の原因はあくまでも歯垢(プラーク)です。 |
|
■歯周病(歯槽膿漏)は全身の健康とも関係している
近年、歯周病(歯槽膿漏)が全身の健康と関係している事が明らかになってきました。以前は、歯周病で死ぬことはないよって言われてきましたが、どうやらその様ではないようです。
歯周病(歯槽膿漏)原菌が破壊された歯周組織の血管から血中に入り込むと以下のような症状をおこすことがあります。
・ 血管の炎症による動脈硬化
・ 心臓内膜の炎症
・ 脳卒中などの脳血管障害
・ 早産や超低体重児を出産する可能性が高くなる
■歯周病と歯槽膿漏(しそうのうろう)の違い
「歯槽膿漏」は1823年にフランス人の研究者トイラックが提唱した名前で、歯茎から膿(うみ)の出る病気のことを総称し、日本でもCMなどで数多く使われてきました。
長年使用されてきた名称でしたが、炎症のみで膿のでない症例も多くあることから、1950年代に米国歯周病学会が「歯周病」という名前を提唱し、日本でも使われだしました。
「歯槽膿漏」は重度の「歯周病」を意味しています。 |
|